協力:小津和紙 / 大﨑商店(皮革業)大﨑哲生 / 藤田飛鳥
デザイン:石黒光
時間:10:00~18:00
(最終日は16:00まで)
2015年に発足した東北芸術工科大学チュートリアル「みちのく現場考」。
本展では写生、絵画作品のほか、2021年から取り組む姫路の伝統的技法によってつくられた「大﨑膠」の研究など、「みちのく現場考」材料研究チームにおける研究成果の一端を発表します。
また、美術を通して、山形をはじめとした東北地域と積極的に関わる「みちのく現場考」の取り組みを紹介します。
-「写生」、「材料研究」、「協働プロジェクト」を軸に、「みちのく」を考える-
姫路の伝統的技法によってつくられた大﨑膠を用いた「膠の研究」や、草木の採取から始める「天然の染料研究」、東北の写生フィールドワーク、早朝写生、学内外の展覧会発表など様々な活動に取り組んでいます。
みちのく現場考は、山形そして東北の地で育まれた息吹と精神に直に触れつつ、地に足をつけた「写生」を活動の軸としています。移ろう四季の自然に囲まれ、地域や風土、そして時季とコミットしながら絵画における「材料研究」や「協働プロジェクト」なども行います。絵画(ファインアート)の地平から写生(フィールドワーク)という方法で現場(フィールド)と交感し、東北を考察する。それがチュートリアル※「みちのく現場考」です。
「みちのく現場考」主宰
東北芸術工科大学准教授
金子朋樹
※チュートリアル…教員主体でテーマを決め、学科コースや学年を超えた学生が集い、教員と学生とが一緒になって活動や研究に取り組む、東北芸術工科大学ならではの課外活動。
私たちは描くことのみを『冩生」と呼ぶのではなく、使用する素材に迫ることや自分たちの手で知らない物を調べていく、五感で探求していくことなどを全て『冩生』と呼びます。1人1人が身近な地から小さな声を見つけ、大きな世界を作ろうとしています。
『楽しい道は目の前に。現場に学びに行こう。』を掲げて、東北山形の地で根を張り活動しています。
東北芸術工科大学日本画3年
みちのく現場考8期生代表
石黒光